2014年6月2日月曜日

座視していてよいだろうか?


 ここ数日は、大気中の二酸化炭素の濃度が終に400ppmを越えたという報道でにぎわっている。実際、日本や北アメリカの気象は実に不順で「異常気象」が頻発しているし、人命や財産が多大な被害を蒙っている。更に南極のアムンゼン氷床が融解を始めたとか、IPCCが、環境の急激な変化を避けるのには、先進国は温室効果ガスの排出量を2030年までに10年比で半減させる必要があるとの報告を提出したとか、大気温暖化に関する警鐘が後を絶たない。

 このような報道を受けて庶民は心安らかに暮らせない。でも、これは大変だと思っても、実際どのような自己防衛手段を講じたらよいのかは簡単には思い浮かばない。あれこれ考えて、「まずできることは節電、そして、屋根に太陽光発電パネルでも設置しようか、でも、お金はどうしよう?」などと思い悩むこととなる。そして、最後には、「これは政府のやる仕事だ、私はしばらく様子をみよう」という結論を引き出してしまう。他方、政府はどうだろう。各国政府は比較的のんびりとしているように見受けられる。国民に余計な心配をかけてはならないと信じているのか、ほかの先進国が責任を取るべきだと思い込んでいるのかわからないが、このピンチに対処する方法は明示されない。勢いづくのは原発を推進している人たちだ。「二酸化炭素の排出が少ない原発を」、「経済活性化の為に原発を」という風に、自分たちの権益を擁護する材料を与えてくれたと感謝するだろう。でも、ここで問題にしているのは「いのちを守る」という至上命題だ。経済問題ではない。

 二酸化炭素の排出を減らし、地球上の全生物の命を守るためには、今この地球上で生命を受けている人たちが、庶民から政治家に至るまで、心を新たにし、生活や経済・産業の在り方を全く変える必要がある。太陽光発電・太陽熱発電更に風力や地熱による発電を積極的に推進し、化石燃料から水素燃料に転換し、水資源確保に努め、全人類のための食糧を生産・備蓄しなければならない。さもないと、人類は後100年も経たぬうちに悲惨なことになるだろう。

 NPO2050はコスモ石油エコカード基金の支援を受けて、中国黄土高原で大気中の二酸化炭素削減を目的とした緑化活動を推進し、大きな成果を上げている。
更に、農民たちに多角農法を教え、貧困撲滅にも寄与している。在来の農法に比べ、「有機農法」は空気中の二酸化炭素を地中に取り込み、固定させるので、これまた大気温暖化対策としては有効な手段であり、美味で健康に良い食品を生産するのみでなく、農民自身の健康や経済状態も改善されるので、アジア全土の農民たちに広めるべきだと画策中である。

 中国黄土高原の緑化活動に参加する手段としては次の二つが考えられる。一つ目は、106日から約一週間にわたって実施される植林活動にボランティアとして参加し、現地農民たちと共に植林し、額に汗をかくこと、二つ目としては、この緑化活動のための募金活動に応募して頂くことである。一口6,500で、660㎡の土地に約200本の木を植えて緑を復元することができる。中国の黄土高原での植林は、地球環境全体の改善に資するだけでなく、日本へ飛来する黄砂を軽減するなど、日本の環境へも直接好影響を与える。この資金は、中国シルクロード緑化事業で必要な多数の苗木を調達するために使われる。


 さあ、大気中の二酸化炭素の濃度が終に400ppmを越えたこの由々しい事態に対処するために、NPO2050の使命達成のために、是非上記活動または募金に応募して頂いて、子どもたち、孫たちの将来を守ろうではありませんか。

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