2015年2月24日火曜日

国際女性の日


 
 間もなく38日です。それは「国際女性の日」です。昨年のその日には、OKバジ活動20周年を記念する式典に参加するために一行14名でネパールに出かけた日でもあります。そして、途中、クアラルンプールで飛行機を乗り換えカトマンヅに向かったのですが、マレーシャ航空の飛行機が行方不明・墜落と言う運命にあった日でもあります。その為飛行機旅行の不安さはぬぐいさることはできませんでしたが、ネパールではOKバジとサイニ・チャウダリー女史のひたむきな貧困削減と女性の地位向上に向けた努力に感銘を受けて帰国しました。

世界の女性の運命をかんがみますと、女性と言うのは宇宙(神)のエネルギーの流れに沿い、生命を産み、育て、平和な世界を築くために生きていると言えますが、同時に、男性たちによって隔てられ、差別され、苦悩の生活を強いられている人たちも非常に多いと言えます。それは、児童婚、身体が完全に発達する前の出産、女性の性器削除、フィスチュラ、欲しても得られないリプロダクティブヘルス、勉強の機会や社会参加などが与えられないこと、社会参加があっても、いわゆる、「ガラスの天井」でリーダーシップが発揮できないことなどに顕著にあらわれています。

途上国の辺境の地に生まれ、妊娠しても一番近い産婦人科の医師にかかるためには、近くの町でバスに乗る必要がありますが、その町まで6日間も歩かなければならない、更に、バスに乗ってからも10数時間かかるとなると、産科の診察を受けるのにも大仕事で、旦那の同意も簡単には得られないということになります。おまけに、健康保険の無い途上国では、途方もない出費を強いられることになります。これは、政治の貧しさ、男性の無知と独善を物語ること以外の何物でもないということです。そしてその男性たちは、貧困のため社会の片隅に押し込められ、自分たちの存在を強調するために暴力に訴えます。世界では、いろいろなグループの人々は暴力と殺人に頼り存在感をしめします。それに反対する人々は「表現の自由」や自己防衛を訴えますが、根本的な問題解決は「手つかず」です。こうして悪循環が始まり、世界平和は吹っ飛んでしまっています。

このような状態を放置しておいては幸福も安寧も得られません。世界に誇る平和憲法を持つ我が国は進んでこのような状態を解消して、気の毒な人たちを救い出すべきではないでしょうか?ODAを賢く使う、虐げられている女性たちが人並みに生活できるようにする、リプロダクティブヘルスを普及させる、人々の生活を安定させる、というような支援は日本の過去における経験と教訓に基づいて比較的簡単に実行できるはずです。出来ないとしたら、それは、政治家や官僚に「やる気」がなく、他人事より自分のことしか考えていないということに他なりません。どうです皆さん、現状を放置しておいてよいのでしょうか?日本政府はこの際世界の将来の為に一肌脱ぐべきではないでしょうか?世界の将来が心配でしたら、皆で日本を国際支援大国として再興させましょう。