2012年12月31日月曜日

ご破算で願いましては

新年を迎えて皆様の幸せと健康を心からお祈り致します




 「御破算で願いましては・・・」とは私たちが子どもの頃、算盤の練習や計算をするのに当たって必ず言われた言葉である。全てゼロに戻し、計算をやり直すぞということである。年末から年始にかけて、今回ほど「御破算で願いましては・・・」という言葉が心を過るのは余りあることではないような気がする。選挙では民主党が大敗し、自民党が地滑り的な勝利を収めた。都政も新しい知事を迎えた。未来の党も出来たと思ったら分裂した。ものが出来たと思ったら変形し、つぶれて行くのは世の常かもしれない。それにしても、世の中の全ての事が改めて仕切り直しを必要とし、再出発をして、地球と人類の将来を明るいものにしなければならないのに、どうだろう、変わらないのは日本国民と政治家の心のあり方と短期的な視野。みんな自分の利益と目先の「経済」の事のみを最優先とし、震災からの復興のための緊急課題、つまり、除染であるとかがれきの始末、原発の問題などは余り注意を惹かぬように見える。特に、放射能による子どもたちへの健康上の影響、つまり将来の命の問題などは全く話題にもなっていない。

 我々日本国民というのは自分たちの手で現状を打破し、改善しようとする精神にかけているのだろうか。目に映るのは、「民主がだめだから自民に」という安易な精神。自分たちの心がけをただし、生活そのものを根本的に変えて、大気温暖化や異常気象に対処しようとか、将来の生命に影響のある原子力発電にどう対処しようというような動きは感じられない。他人任せ、お上依存の徳川以来の政治に対する文化であろうか?

 今の日本に必要なのは、女性の自覚と、「世の中を、子どもたちの世界を安全なものにするんだ」と言う女性の活動である、政治活動への積極的な参加である。今回の衆議院選挙で女性議員の数は大幅な減少を見た。世界で一番教育を受けているのは日本の女性。その女性が政治に参加するのにしり込みをするのは納得できない。子どもたちの期待を裏切るものである。今の日本をかくもひどい状態にしたのは、全て男性のしてきたことである。女性の視点が政治に全く反映されてこなかったということだ。世の中を良くしようと思えば、女性が積極的に政界に進出し、女性の視点、希望が政治に、政策に繁栄されなければならない。女性の引っ込み思案は日本の将来の為に、また世界の平和の為に、いただけない。更に政治家は女性の声に真摯に耳を傾ける努力をすべきである。

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