2009年10月12日月曜日

世界は変わる、新しい時代をつくろう

わが国では民主党が政権をとった。新しいビジョンが国民に、そして、国際社会に示された。鳩山首相の国連での演説を途上国は歓迎し、日本は国際社会でしばらく放棄していた指導力を取り戻しつつあるように見受けられる。アメリカもオバマ大統領がさまざまな新しい政策を導入しようとしている。特に、国民健康保険の導入に関する賛否両論はアメリカの世論を二分しているが、既得権を持つ人々の声が貧しい人々の基本的人権を損ねることなく、すべてのアメリカ国民が健康で、安心して住める国になって欲しいものである。更に、オバマ大統領のノーベル平和賞受賞は新しい時代の到来に対する期待を示すものであろう。
 さて、ここでわが国の将来に責任を持つ人たち、つまり政治家に注文したいことがある。それは、政治家は日本国内の問題のみを考えることなく、短期的な視点を持つこともなく、日本と世界の将来に目を向けて「まつりごと」を行って欲しいということである。つまり、冗費の節約は良いが、日本と世界の平和に向けての投資は増やすことはあっても削ってはならないということである。
 ODAは世界から貧困や不平等をなくすための最高の投資であり、いままでの日本のODA貢献は最近の減額にも関わらず国際社会から依然として高く評価されている。      
貧困や不平等のない世界は平和な世界である。貿易国日本にとって世界が平和で、各国が日本に友好的であることは日本の繁栄にとって欠かせない条件である。そういう条件つくりにとって必須で効果のあるものがODAである。国際社会ではODAは国内総生産の0.7%にしようと約束している。しかしながら、現在の日本はわずかに0.2%しか拠出していない。この数字は「吹けば飛ぶ」ような小さな数字である。防衛予算のわずか20%にしか当たらない。日本の将来のため、世界平和のために、この数字を少なくとも当面0.4%にまで増額して、日本の存在感を国際社会で示して欲しいものである。

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