2013年7月14日日曜日

7月11日は世界人口デー


 国連は世界人口デーに先立って、2012年版の世界人口推計を発表した。それによると、2年前の予測より高いものとなっている。例えば、2年前の予測によれば、2050年の世界人口は930600万人になるとしていたのが、今回は955095万人となっている。毎年8200万人ずつ増える勘定だ。その増加の殆どは開発途上国で起こっているのだ。この調子で増えて行ったらこの地球は人類を養えるのだろうか?

 パン・ギムン国連事務総長は、この日、毎年1600万の十代の女性が出産しているが、彼女たちには教育はおろか家族計画や性教育が行き届いていないということを指摘している。必要なのは全女性に母子保健サービスを保障することが大切だと説いている。全くその通りで、我われは、地球の片隅で学校にも行かせてもらえず、必要な情報やサービスも与えられず、ひたすらに男性どもに押し付けられた運命を受けいれるのみの若い女性たちに救いの手を伸ばすべきではなかろうか。

 1日あとの12日には、パキスタン北部で昨年10月イスラム武装勢力に襲われ、頭部に重傷を負ったものの九死に一生を得たマララ・ユスフザイさんが(16歳)国連本部で演説し、「世界中の子どもみんなに無料の義務教育を与えてください」と訴え、参加者全員に多大な感銘と共感を与えた。まさに「その声や良し」で、世界中の若者、特に、女性に、漏れなく義務教育を受けさせることが世界平和を実現するための第一歩であると指摘した。これこそはNPO2050が第一に掲げる目標であり、忘れてはならない合言葉である。

 我々は日本というありがたい国で豊かさを満喫して生活している。そして国民と政治家の多くはひたすら金儲が大切だと考えている。世界人口がどんどん増加しているとか、途上国の女性のティーンエージャーの多くが人並みの扱いを受けていない、または初等教育も受けさせてもらえないなどということには無関心・無頓着だ。2050年になったら、わが子、わが孫たちに十分な食糧がいきわたらないだろうとか、世界では人並みの生活もすることのできない人が13億人近くいるということを知ったら、考え方や生活を変えるだろうか?そういう気の毒な人に救いの手を伸ばそうと考えるだろうか?

 国民一人一人が、国際公約に従って、ODAを国民総所得の0.7%まで増額することを容認し、世界で男女間の差別待遇を撤廃し、世の中に「正義」を全うしようと思えば、そして、そのための行動を起こせば、上記の問題などはいとも簡単に解決できる。そしてそのための費用などは世界の軍事費に比べれば、微々たるものだ。どうだろう皆さん、現状を座視し何もしないでいて良いのだろうか?それとも、わが子、わが孫たちの将来を少しでも明るいものにすべく、どんどんと発言し、行動を起こし、世界を少しでも良い方向に変える努力をすべきだろうか?すべてはあなたの考え方と行動にかかっている。

 参議院選挙も間もなく行われる。ここは良く将来のことを考えて、子や孫たちのために少しでも明るい世界を残すべく悔いの残らない決断をして欲しいと熱望する次第である。
 

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