地球上の全生命を脅かしているこの大問題は、私たち全員が真剣に検討し、手遅れになる前に、解決法を見つけないといけません。
ズバリ言って、大気中のCO2濃度は毎年平均1.9ppmの割で増加しています。大気温暖化について、今や、圧倒的な意見は、それが人間の活動によって引き起こされ、悪化しているということです(国連 IPCC第4次レポート)。でもまだ、「それは自然現象で地球は暑くなったり、寒くなったりを繰りかえしているのであるし、確固とした証拠がない」と言い張る学者も居ます。でも、私たちは生活上の実感として、最近は異常気象だ、何かがおかしいと肌で感じています。結果として穀物が不作となり、世界中で物価が乱高下しています。そして、世界中至る所で自然と人命が損なわれています。ですから、そういう学者は、全体的なものの見方ができず、目先の事象にとらわれる人たちです。こういう学者は相手にしていてはいけないと思います。
現在どの位のCO2が溜まって、地球を暖めているのでしょうか?それは年間1.9ppmの増加ですので。それを重量に換算すると152億トンにもなります。また、近代では、すごいスピードでCO2が蓄積しつつあります。問題は200年前の産業革命を境に起き、それまで歴史上1万年かかかった100PPMの蓄積が過去200年余で増加してしまったことです。これは過去60万年間になかった前代未聞のできごとです。産業革命以前の空気中の二酸化炭素濃度は280PPMでした。これがその後の200年間で381PPMに増えてしまいました。これを重量に換算すると8100億トンにものぼります。つまり、産業革命以来の石油、石炭(化石燃料)に頼るわたしたちの生活様式、工業化が原因で、いかに大量の化石燃料を消費しているかということがお分かりいただけると存じます。
アメリカのコロンビア大学、ナサ ゴッダード研究所のジム・ハンセン教授の計算によりますと、全世界でCO2の年間排出量は275億トンにのぼります。毎秒872トン(49.6万立方メートル)排出されている計算ですね。 このうち、海や土地に吸収される量が排出量の約60%=165億トンですので、それを差し引きますと、CO2の大気中蓄積量は110億トンとなります。CO2現在の濃度は380ppmで、これが2ppmという具合で毎年増加しています。つまり、あと10年でCO2濃度は400ppmに到達します。これが450ppmになると取り返しのつかないことになるであろうといわれています。年間2ppmという割合で放出して行ったら、後何年で450ppmに達するのでしょう?
二酸化炭素は海と森林に吸収されていると申しましたが、その能力減少の危険があります。現在の状態が放置されると、2050年頃には海は二酸化炭素の含有量が増えて酸性化します。そして吸収能力は低下します。従って、森林と土壌は吸収するより放出が増えだすのです。ですから、私たちは今から
放出量を80%位と大幅に減らす要があります。いい加減な削減では我々の生命が危ないのです。安倍政権は温室効果ガスの排出量を2020年までに2005年比で3.8%減とする新たな目標を決定しました。昨年、政権の座を追われた民主党の前政府は、排出量を1990年比で25%削減するという野心的な目標を掲げていました。一体日本の政治指導者は何を考えているのでしょうか。2050年にはあなたは何歳になっているのでしようか?あなたの子どもは何歳でしょうか?その時、地球の温度はどの位上がっているのでしょうか? 今すぐ80%くらい減らす覚悟と行動が必要ではないのでしょうか?私は、人類はもう待ったなしの時点に追い込まれているような気がしますが、これは私の杞憂でしょうか?
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