2012年12月10日月曜日

秋なすび

 日本には昔から「秋茄子は嫁に食わすな」という言い伝えがある。これに関して、嫁が憎いから美味い秋茄子は食べさせてあげないという、「嫁いびり」または意地悪だという説がある。一方、秋なすびそのものが大変に「陰性」な野菜であり、美味で食べ過ぎる傾向があるので、嫁さんが流産をするかもしれないと、戒めているという説もある。現在大流行の「いじめ」という観点から、最初の説が正しいと思う方も多いだろう。でも私は、第二の説を支持するものである。


 茄子、トマト、ジャガイモ、白砂糖、などは極端に陰性の食品である。このような野菜を普段沢山とっていると身体の細胞が膨張する。そして流産を誘発しやすくなる。加えて、最近の市販の食品は押し並べて「陰性」である。それは必ず砂糖、添加物、着色剤などを含んでいる、そして、それら全てが「極陰」である。秋になると種々の果物が市場に出回る。ミカン、オレンジ、りんご、ぶどうと限りがない。いずれも甘く美味である。そして、殆どの産物は農薬や化学肥料のご厄介になっている。これらのジュースも出回っている。これらもまた陰性の食品である。であるから、現代人は秋から冬にかけて季節が冷え込んでくるときに陰性の食品を口にし易くなるし、身体が冷え込み、細胞は膨らみ、風邪を引いたり、妊娠している人たちは流産をしたりしやすくなる。そこに、「秋茄子は嫁に食わすな」という言葉が意味を持ってくるし、「屋敷内には果物の樹を植えるな」という警鐘の意味も、先人の知恵と受け止めることができる。特に女性が気をつけなければならない食品には上記の食品の他に砂糖と乳製品がある。アイスクリーム、チョコレート、ヨーグルトなどをとり続けていると、乳がんや骨そそう症などにかかりやすくなる。

 上記陰性の食品に対して「陽性」の食品とは肉、魚、塩などである。私たちは普段食事にさいして陰陽のバランスをとるような食べ方をしている。例えば、大変に陽性のビフテキの付け合わせはジャガイモ、生野菜のサラダ、飲み物はアルコール、食後は甘いケーキと全て陰性である。陰か陽に一方的に偏った食事をしているとその反対のものを身体が要求する。身体に良い食事とは、陰にも陽にも極端に偏らない「中性」のものを頂くことである。全粒穀物は最も中性のものであるし、野菜は必ず火を通したものを頂くとよい。現代人が気をつけなければならないのは、偏らぬことである。デパチカで売っている食品など添加物が山ほど入っている。ありとあらゆる食品には砂糖と添加物が入っている。

 毎日の食事には気をつけよう。好きなものだけ食べず、飽食せず、成人病を未然に防ぐ食事法をとりいれよう。そして、健康で死ぬまで世の為、他人の為につくせる生き方をしよう。

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