2012年10月29日月曜日

いのち 11


  最近、電磁波環境研究所所長の荻野晃也氏の電磁波・放射能に関する講演を拝聴する機会を得た。改めて、私たちの日常生活が、子どもたちの健康が、自分たちの電磁波に関する知識不足と企業や政府から流れる情報によって脅かされているかを知って愕然とした。


 とかく私たちは生活する上で「便利さ」や「安さ」を判断の基準にする傾向がある。そして、快適さやスピードを当然なものとして、その払うべき代償に関しては余り関心を持たない。そして、私たちは電磁波を出す機器や物に囲まれて無邪気に生活している。

 高圧線、IHクッキングヒーター、AMラジオ、テレビ、携帯電話、電子レンジ、レーダー、赤外線や紫外線、そしてX線や放射能。家に居ても、外出しても、歩いていても、電車に乗っていても、新幹線に乗っていても、飛行機で空を旅するのにも電磁波から逃れることはできない。おまけに最近では、食事をするたび、呼吸をするたびに放射能の事が気になる。

 日本の国民、成人には携帯電話が行き渡り、今では「小学生の子ども」に携帯を持たせようとの運動が展開している。これに関しては子どもたちの健康に及ぼす電磁波の影響が議論されていないが、実際には電磁波が子どもの頭の中に侵入し易いことが心配の種であるようだ。子どもたちの「頭が小さいこと」、「頭蓋骨が薄いこと」、水分が多いことに関係があるようだ。最近ではその他にアルツハイマー病や痴ほう症を引き起こすのではないかという研究が幾つもあるようだ。また「極低周波」が精子に悪影響を及ぼすという研究が話題になっているようでもある。更に妊産婦は電磁調理器の使用を避けるのが望ましいという警告もあるようだが、一般には知られていない。特に気をつけなければならないのは、床暖房とか電気毛布。これらは電磁波にくるまって生活するということだから消費者としてはそれなりの覚悟が必要だろう。電磁波に過敏な「電磁波過敏症」の人が見出されたのは1980年代で、患者は心臓圧迫、ストレス、精神不安、頭痛、睡眠障害などに悩むむそうである。自分を含めて、この「電磁波過敏症」に悩む人は数多く存在すると思うが、日本ではまだ診断方法が確定していないそうである。私がただ一つ防止策を講じているのが、“Q link” を首からぶら下げたり、コンピューターの所に水晶玉を置いたりすることで、どの程度防御が講じられているのか判然としない。

 以上簡単に電磁波に関する情報を紹介したが、問題は日本中どこに行っても何をしても電磁波、高周波の影響を受けると言うことである。政府や業界は電磁波回避や予防に関して何かをしてくれるという可能性は極めて低い。そうなると、我々国民が一人、一人電磁波対策を身に付け、少しでも、自分たちや子どもたちの健康を損ねないように努力をするしか方法がないように思える。特に、妊娠中のお母さん方、小さな子どもたちを少しでも電磁波や放射能から身を守るよう祈るのみである。

2012年10月15日月曜日

いのち 10

 以前にも書き述べたことだが、いのちを全うするのには毎日何を頂くかと決めることが、最も簡単ではあるが、最も重要な決断である。即ち、私たちは食物の持っている「生命」を頂き、それによって自分のいのちを育んでいるからだ。そのため、私たちは自分が食べる食品のうちで、何に生命が宿り、何に生命がないかということを理解しなければならない。


 どうだろう、工場で製造され、添加物だらけの加工食品にいのちはあるのだろうか?屠殺場で殺され、分解され、販売される動物の肉類に生命はまだ宿っているのだろうか?大量生産される鶏卵にいのちはあるのだろうか?農薬と化学肥料に依存した畑で作られる野菜や穀物にいのちはあるのだろうか?外国から輸入された食品や果物にいのちはあるのだろうか?

 それぞれの食品について、いろいろな人がいろいろな意見を述べている。それが科学的な所見やテストに基づいているかどうかと、頭から考えを拒絶する人も多い。半面、長年の経験と英知に基づいて、自分の信ずる食生活を守る人も多い。いずれにせよ、私たち庶民としては、この情報の飛び交う社会においては、すこし勉強して、自分のいのちを守り、育くんでくれる食品を選ぶしか途はない。そして、それは個人的な責任においてやるしかない。

 総合的・常識的に考えると、先ず、健康の為には、有機農法で生産された穀物や野菜などの食料を選ぶことではなかろうか?それから、出来得る限り、私たちは日本国内で生産された有機農法の食品を優先させることであろう。これを「身土不二」と言って、日本では昔から推奨されている農法・食べ方である。見た目に綺麗で、口に入れれば美味というだけでいのちのない、または、生命力の弱い食品は敬遠した方が良さそうだ。遺伝子操作をしたもの、人工飼料で飼われた動物や魚介類も遠慮した方がよいだろう。また、避けた方が良いものには人工飲料、白砂糖を沢山使った菓子類、乳製品、アルコールの過剰摂取、たばこやドラッグなどがある。

 現代人は押し並べて忙しい、時間がないという理由で、食事を手抜きのもの、つまり、ファーストフッドですます傾向がある。押し並べて、健康に良い食事は作るのには比較的時間がかかる。このような事情におされて、現代では食事がどうしても簡単で、高たんぱく、高カロリーになってしまう傾向がある。それが長い間には私たちを肥大化し、体内に脂肪を貯め込んで健康を少しづつ損なわしめている。もう一つ気づくことは、同様な理由で、未精白の穀物は固い、まずいと頭からきめて、その様なものを食べる位なら死んだ方が良いなどとほざく輩も相当いる。こういう人たちは「太く、短い」一生を終えることが多い。でも、覚えておいてほしいのは、健康に良い食事は「不味く、固い」必要はなく、いくらでも美味しく料理できるということだ。

 どうだろう、口に入れて「ああ美味い」と感じ、固からず、健康を促進してくれ、おまけに「医者いらず」の身体にしてくれ、何歳になっても他人様のため、世間の為に駆け回れる身体をつくる食事があったら、そういう食事を取り入れることを考えるべきではなかろうか?おまけに、この食事法は食費全体が非常に安くなるのだ。自分の老後の為、子どもたちの将来の為にご一考を促したい。

 この健康法・食事法は「マクロビオティック」という。少しでも多くの人がマクロビオティック健康法・食事法を取り入れ、健康になり、生活習慣病に無縁で、日本の医療費の出費が減少することを願っている。