2012年7月10日火曜日

いのち 4

現在ほど地球上の全生命が脅かされている時代はないのではなかろうか?天災(地震、津波、台風など)、人災(火災、殺人、戦争、原発事故、交通事故など)、異常気象(干ばつ、水害、土砂くずれ、竜巻など)が毎日のニュースをにぎわせ、実に多数の人命が失われている。そしてこのような状況が私たちの「いのち」に対する感覚を大変に麻痺させているのではなかろうか?加えて、私たち市民も命を大切にしているかと問われれば「当り前よ」という返事が返ってくるが、実生活においては、全て「あるがまま」で、病気療養中の人たちを除いて、特別にいのちを大切にしているという兆しは余り見えてこない。世の中のお母さん方は当然家族の健康に留意するが、それも経済的な条件によって左右されているのではなかろうか。つまり、いのちを育むのは毎日頂く食事であるが、日頃食糧を買うに際して、「少しでも安いものを」という傾向があるようにみられる。食糧を購入する場合の判断基準が「これが自分の命を育んでくれる」というより、比較してどちらが安いとか、多いかということになりがちではなかろうか?確かにエンゲル係数は家計の中で大きな比率を占めるので主婦としては最も留意することのひとつだろう。でも、それで良いのだろうか?


スーパーやデパートなどで売られている食品は見た目にもきれいで、食べても口当たりが良く、しばしば安価である。身体や健康に良いと言われる食品は概して値段が高く、見た目もそれほどでもない。ただ味は本物であり、工場で作られたものや、近代農法で大量生産された食品は足元にも及ばない。多忙な現代人が面倒臭いと思うことは、健康に良い食品は自分で時間をかけて料理をする必要があるということだ。従って忙しい人は、自分の健康を気にするよりは、スーパーやコンビニで販売している食品に依存するということになりがちだ。

いのちを育み、体にとって有益な食品とは、一口に言って、農薬や化学肥料を使わずに作られた野菜類、汚染されていない動物性の食品、食品添加物を含まない加工食品などであろう。まあ昨今では稀有の食品とも言える。でも、このような食品は探せば必ず見つかる。有機農法による農産物を売り物にしている店、自然食品店などを訪ね歩けば必ず見つかる。

命を育み、健康を守るために私たちが心得なければならないのは、そのための知識を仕入れ、それを実行するということである。いくら忙しくても、時間を割こう、実行しよう。実行すれば確信が持てるようになる。医者のいうことやテレビの宣伝を鵜呑みにしていたら命はいくつあっても足りるものではない。

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